データ適正消去実行証明協議会(ADEC)とは
データ適正消去実行証明協議会(ADEC:Association of Data Erase Certification)は安心かつ安全に再生PCをご利用いただくために、データの適正消去が実行されたことを証明するための第三者的な機関です。
ADECの発足に伴い、ウルトラエックスは本協議会に幹事会社として加盟いたしました。
ビジネスや日常では当たり前のように使われているPCですが、その中には企業情報や個人情報といった膨大な機密データが保存されています。
すでに情報漏洩対策は必須となり、特にリユース製品を取り扱う業者においては、データ消去の重要性に対する認識が高まっています。
ADECはデータの適正な消去のあり方を調査・研究し、その技術的な基準を策定するとともに、これに基づいてデータの適正消去が実行されたことを証明するための第三者的な証明制度の普及・啓発を図り、我が国における健全で安心安全な循環型IT社会の実現に寄与することを目的として活動をしています。
主な活動
■データ適正消去実行証明書の発行
ADECにより消去性能が認証された「消去ソフトウェア」開発会社および「消去サービス事業者」として認証された企業様が協力し、パソコン等のデータが適正に消去されたことを証明する「テータ適正消去実行証明書」を発行しています。
■ガイドラインの制定
日本のデータ消去に関する現状や課題を背景に、消去事業への適切な取り組み方や消去方法に関する技術的な見解をまとめています。
■消去事業者認定
消去事業者の信頼性向上を目的に、消去プロセス・作業環境のセキュリティ管理認証を行います。
■ソフトウェア消去技術認証
適正な消去技術に基づいた消去ソフトウェアであることを認証します。
ドライブに対して上書き消去を実施し、その有効性を確認し認証が行われる。
ドライブに対してPurge消去を実施した後に、その有効性(予めデータの記録されたドライブ全面及び隠し領域に対してデータの書き換えが行われたか)を試験し、認証が行われる。(purge消去の第三者による認証は世界初)
■データ消去証跡の追跡管理システム(New)
情報機器の取扱いに対する昨今の方針に合わせ、PCの回収から廃棄処理が完了するまですべての作業工程を一元管理できるシステム「ETTMS」を提供しています。
消去証明書発行の流れ
■中・大規模(業務)向け:消去配信サーバーを使用してデータ消去
■小規模消去向け:USBメモリを使用してデータ消去
ウルトラエックスにおける消去技術認証ツール
FlashErase(UEFI版)
FlashErase(Linux版)
【世界初の消去レベル(Purge)認証を取得】 第三者機関(ADEC)において、当社のデータ消去ツール「FlashEraseSSD」がPurge消去の認証を取得いたしました。 これまで、このPurge消去が正しく行われたかの妥当性を認証する手法はなく、第三者機関によるソフトウェア認証が行われたデータ消去ツールは「FlashErase」が初めてとなります。
データ消去証跡の管理システム
総務省の地方自治体向けガイドラインには、情報機器を廃棄する際の対応として、適切な【廃棄措置(データ抹消)】と【廃棄手順の記録・管理】を行うことが推奨されています。これを踏まえ、ADECでは廃棄対象機器に追跡IDを付与し、消去作業だけではなくPCが手元を離れた時から廃棄処理が完了するまでのすべての作業工程を記録する新システム「消去証跡追跡管理システム(ETTMS)」をリリースしました。これにより、消去作業の依頼者は「機器の受入」以降のブラックボックス化を無くし、自身の依頼した機器の証跡を確認、記録することが可能となる為、今まで以上に安心して消去業務を委託することができるようになります。
ADECでは「消去証跡追跡管理システム(ETTMS)」を活用し、横須賀市と共同で総務省ガイドラインに則った運用体制の確認及びハイレベルな運用を行うことを想定した実証実験を行いました。
▼実証実験についてのプレスリリース▼
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0835/nagekomi/20210422.html
▼「消去証跡追跡管理システム(ETTMS)」掲載記事▼
https://uxd-training.sakura.ne.jp/kuwahara/ux_hp/information/20210525/
▼地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン▼
https://www.soumu.go.jp/denshijiti/jyouhou_policy/
ETTMSの開発には当社も会員企業として協力をさせて頂いております。 ご興味をお持ち頂けましたら是非お気軽にお問い合わせください。